投資をしないリスク
2015/02/03
投資について色々な方に話していると「投資にはリスクがあるから嫌だ」と言われる方が多くいるように感じます。確かに投資には多かれ少なかれ失敗するというリスクは存在します。
ただ投資という言葉ですべてのリスクをまとめてしまうのはナンセンスかなとも思います。例えば100万を費やして1億円を得ようとするのと、200万円を得ようとするのにはもの凄いリスクの違いがありますしそれを達成するのにどの位の期間を考えているのかでも大きなリスクの違いがあります。当然ですが、1億円稼ぐよりも200万稼ぐ方がリスクは低いですし期間も長い方がリスクは低くなります。
また、「少しのリスクも嫌だから投資しなければ良いのでは?」という意見言う方もいるかと思います。確かに投資自体をしなければ100万円の元手丸々残ります。使わないのですから当然目減りすることもありません。ただ、世の中は基本的にはインフレで徐々に物価が上がるのが普通です。日本では平成に入ってからデフレ不況と言われ、今までずっとお金の価値が上がり続けてきました。なので最近20年間くらいの流れですとお金で持っていても全く問題はありませんでした。ただこの状況がずっと続くのでしょうか?
2年ほど前からアベノミクスと言われている金融緩和がずっと行われており既に円は1ドル80円から120円前後まで下がりました。これって凄いことで単純計算で海外製品は2年前より1.5倍日本円を出さないと同じ物が買えなくなったという事です。仮に為替変動がそのまま当てはまる商品を購入しようとした場合100万円持っている人は二年前100万円で買えた商品と同じ商品を今買おうとしても100万円では買えず150万円払わないと買えません。
この間に株価は日経平均で1万円から1万7千円位まで値上がりしました。仮に100万円の日本株インデックスファンドを2年前に購入して今売却したとしたら単純計算でに170万円になりますのでお金の価値としては保てたといえます。
ここ数年のスパンで見ると間違いなく現金で持っていた方は資産が目減りしてます。定期預金など安全な運用をするのも必要だと思いますが過度な現金一本での運用にもリスクがあるという事を認識する事が重要ではないでしょうか。