めざせ東京リーマンの千葉週末田舎暮らし

東京在住のサラリーマンが週末別荘生活を目指す。別荘購入、維持・管理費等の費用捻出のため太陽光発電の売電に目をつけ別荘所有に向かって行動中!!

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同一労働同一賃金ってどうなのでしょうか

   

安倍首相が今年になって提案している「同一労働同一賃金」ですが、色々な統計を見ていると思いのほか賛同している人が多いようです。

「同一労働同一賃金」と簡単に言いますがこれは働き方にもの凄い変化を伴いますし、社会的構造も変えなくてはいけない事です。賛成している方はアルバイトの時給や待遇が上がると思っていると思いますが仮に政府が強引に同一労働同一賃金を推し進めた場合、一部の人は多少上がるかもしれませんがそれ以上に厳しい問題が発生すると私は考えてます。

元々、給料は企業が得た売上から人件費として支出される物で有り、「同一労働同一賃金」という事が実現したとしても原資となる人件費が上がる事はありません。となると現状、多くの給料を貰っている人の収入が減り、減った分を他の人に分配するという形となります。

ただでさえ、給料が上がらず下がっている人もいる中、さらに給料を下げるという事は労働者側からは相当な抵抗に遭う事は間違いありません。それでも多少給料減額を出来たとしてもとても「同一労働同一賃金」をまかなう金額にはならないでしょう。そうなった場合、人員削減しか方法はありませんが現状の雇用制度では正社員をクビにする事は困難ですからまず、アルバイトやパートタイム勤務、派遣労働者の契約更新をしなくなる事になります。

そもそも給料を貰うための働く先そのものが無くなってしまうのです。働く先が少なくなった場合、雇用する側としては今まで以上に安い賃金で人員を募集しても人が集まるわけですから仕事の区分けをして安い賃金の労働者階級が出来上がります。また、人を雇うよりも自動化した方が得になった場合、雇用その物がなくなってしまうでしょう。

つまり、同一賃金同一労働が実現すると最終的には仕事が出来る人は給料が上がって仕事が出来ない人はさらに賃金が安くなるのです。今でも格差が出て来てますが同一賃金同一労働を推し進めていくと格差はもっと大きな物になると思います。

ちなみに経営者側としては同一賃金同一労働はありがたい制度です。仕事が出来る人員には高額の給料を出して確保し、仕事が出来ない人は賃金を抑制する事ができるのですから。ホワイトカラーエグゼンプションを支持している経団連が同一労働同一賃金を支持しているという事はどういうことなのか考えるとよく分かると思います。

同一労働同一賃金に関してはサラリーマンとして働いていくには重要な問題ですから一度よく考えてみてはいかがでしょうか?

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