オプトマから出た新型LED-DLPプロジェクターHD90
私の趣味の一つであるホームシアター用の製品で気になる製品が出てまいりました。
OPTOMA HD90
http://www.optoma.jp/products/hd90/
暫くの間欲しいと思えるホームシアター製品は無かったのですがこれはちょっと気になります。
プロジェクターの投射方式はいくつかあるのですが私が好きな方式はDLP方式というタイプです。この方式の良い所は経年劣化が少ない事。液晶式は光を液晶に通して映像を映すのでどうしても年数が経った際に色合いが変わってしまったりする事が多く長く使用するには少々不安を感じます。最近のモデルは経年劣化に強くなったといわれてますが職場で使っているデータプロジェクターを見ていると首をかしげてしまいます。その点DLPは小さな鏡を開閉し光を反射させ映像を映す方式なので劣化が非常に少ないです。実際に私が使用している三菱のHC3000は既に8年程度使ってますが目立った劣化は感じてません。実際には使用時間に伴いランプが劣化してるでしょうから明るさは落ちていると思いますけど。
経年劣化に強いDLPですが大きなマイナス点があります。それはカラーブレーキング現象と呼ばれる速い動きのシーンなどで虹色のノイズが見えてしまう事。カラーブレーキング現象は見え方に個人差があるようですがこれによってDLPは一部コアなユーザーから敬遠されておりました。
そこを解決してきたのが今回のオプトマHD90。
普通のDLPプロジェクターはカラーホイールという円盤を回しRGBにランプの色を分けて投影させておりますが、このHD90は三色のLED光源を使用しているためカラーホイールがありません。このカラーホイールで色を分けて投射する代わりにLEDを点灯消灯させてますので物理的にカラーホイールを回すよりも早く色切替を行う事が出来ます。カラーブレーキング現象の原因の一つがこのカラーホイールによる色切替を人間が認識出来てしまう事が原因なので極限まで早く切り替えて人間が認識出来なくなればカラーブレーキング現象は見えなくなります。まだ現物を見て無いのですがおそらくLED方式のDLPプロジェクターなら殆どの方がカラーブレーキング現象は見えなくなるのでは無いかと推測します。
またLED光源なのでランプ寿命も2万時間と通常のプロジェクターランプの寿命である3000時間を大幅に伸ばしてます。テレビと同じような使用をしても機械が壊れるまでランプ交換はおそらく不要でしょう。
DLPプロジェクターとして革新的な製品である事は間違いありません。問題は価格ですね。昔のプロジェクターを知っている者としては初物として考えるとリーズナブルな価格に感じますが願わくはもっと低価格になった製品が出てくる事を望みます。